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女性のエイジングとQOLにヨガができること エストロゲン~骨盤底筋
クラス内容:
ヨガを指導する方、ご自身のからだについて理解を深めたい方に、ぜひ知っておいていただきたい「女性のエイジングの仕組みとQOLを保つためにどんな取り組みができるか」についてお伝えします。
大学院で卵巣がんの研究を続け、大学病院で手術、抗がん剤、放射線治療、緩和医療と、リアルすぎるくらいリアルな西洋医学を学び実践してきた産婦人科の医者が、ヨガの世界で講座を担当させていただく意味。それは“なんとなく”なベールで包まれたヨガについての情報の中で、すでにクリアになっていることは共通理解として知っておいていただきたい、という願いなのかもしれません。
2014年は「女性のからだと不調について」、2015年は「誰にでもやってくる更年期について」2016年は「女性のからだと自律神経の関わり」についてお伝えしてきたヨガフェスタ。2017年は「女性のエイジングとQOLに対してヨガができること」についてお届けしたいと思います。
近い未来に平均寿命が90歳を超えると試算される日本で、「元気に歳を重ねていくこと」これは、私たちヨガに携わる者自身が先ず目指すべきこと。自分の足で歩き、自分の手でごはんを食べ、自分でお手洗いの世話ができ、まわりにいる大切な方たちとちゃんとコミュニケーションが取れる、そんな“自分らしい”時間を保ちながら年齢を重ねていくために、今からできることは何なのか。それはまず、からだに起こりうる変化について「正しく知ること」ではないでしょうか。
女性のからだは男性よりも急激な変化を遂げていきます。しかしそれは、ある時気がつくまで、密やかに進行している変化だったりもします。今回のヨガフェスタでは、エストロゲンが女性にもたらしてくれる恵みについて理解し、「QOL=生活の質」を高く保ちながら年齢を重ねるために大切な骨、血管、筋肉とエストロゲンの関係性についてお伝えします。その上で、私たちヨガを伝えていく者にできることはどんなことなのか。たとえばQOLを低下させる大きな一因となる尿漏れをこっそり打ち明けてくれた方に、どんな情報やアイデアの提供ができるか一緒に考えてみましょう。
女性のからだは、私たち自身にはコントロールしにくい「女性ホルモン」の働きが大きく関わっています。ダイナミックに変わる女性のからだの仕組みを正しく理解し、その変化に沿ってヨガができることを学びましょう。ヨガとともに生きていく女性にとって、きっとプラスとなる学びとなります。
不調を感じたとき、すぐに「病院に行こう」「婦人科に行こう」と考える人は少ないもの。一方、ヨガの指導者は私たち産婦人科医よりも、女性にとってずっと身近な存在です。だからこそヨガを指導するみなさんに女性のからだの仕組みを正しく理解していただきたいのです。
そんな私の思いが、ヨガフェスタでより多くのみなさんに届きますように!